立て続けの映画鑑賞です。
てなわけで、行ってまいりました映画「法定遊戯」
一応、原作小説は既読です。
ただずいぶん昔過ぎて、詳細なストーリーはほぼ覚えていない。
数か月前、久しぶりに図書館で手に取って最後のほうだけ読んで帰ってきました。
ちなみにこの時点では、映画鑑賞の予定はなし。
ざっくり再読していた過去の自分、グッジョブ! です。
原作と比べるのは無粋ではあるのは重々承知。
それでも比べちゃうよね。
映画は原作の枝葉部分をごっそり削ぎ落した、本筋をぎゅっと凝縮した作品でしたね。
その枝葉部分があるがゆえに、罪の重さとか不気味さとかがより強調されるのだとは思うけど、それを丁寧に拾うなら連ドラかな。
思いのほか、大学時代の描写が短くって驚きました。
小説を読んだとき、淡々と進むストーリー展開に逆に恐怖を覚えました。
映画も同様に感情の起伏がないというか、ただただ現実だけを見せられていく感じ。
それが余計に怖さを生んでいたように感じました。
お陰でクライマックスの花ちゃん演じる美鈴の爆発した感情に圧倒されました。
ガチで身体が震えましたもん。
廉くん演じる清義はいい子なんですよね。
北村くん演じる馨はまっすぐな子なんですよね。
それなのに、なんでその方法を、その道を選んだんだ~! ていう勿体なさというか悔しさ。
今回の観賞にあたり、原作未読の同行者がいたのですが、同行者の感想が印象的でした。
彼らの友情は本物だったよね。
結果的には悲しい真実や思惑はあったかもしれないけど、彼らが友人として笑いあっていた時、心の底から笑っていたよね。
私、五十嵐作品って「イヤミス」にカテゴライズしているんですけど、立派にイヤミスな映画だったと思います。
作品としては大成功。
重い気持ちと表情で映画館を後にしましたもんね。
ちなみに私と同行者が映画館を出て最初の言葉が「ホンマにマスコミってさぁ(怒)」だったのが個人的にツボりました。
蛇足ですが、無辜ゲームの会場はビジュアル的には正解だと思うんだけど、個人的には原作通りが良かったかな。