代わり映えしない日常

平々凡々な日々の覚書

親の精密検査とその後を考える

ゴールデンウィークも過ぎ去り、私はこの1ヶ月ほど何をしていたんだろう。

特別忙しくなく、でも微妙に用事があり、こまごまと動いている日もあれば、自宅でゴロゴロしているだけの日もありました。

特に印象的な思い出もないので、穏やかに過ごせていたのでしょう。

たぶん。

 

それでも一つだけ大きな出来事がありました。

父の精密検査です。

我が家で一番健康で元気な父が「立ち眩みがする」というのです。

私と母は「脳貧血かな? でも大丈夫でしょ」とのんきに構えていたのですが、普段元気な人は不安になるんでしょうね。

「精密検査を受けておこう!」と決意し、早速かかりつけ医の診察を受け、総合病院への紹介状をGETしました。

この時点でも私と母は「大丈夫よね。でも本人の好きなようにさせましょう。年も年だし何かあるかもしれないしね」というスタンスです。

総合病院で想定通りの検査をし、先生からも特に問題ないですね、という診断結果。

それなのになぜか次の検査予約を入れられたのです。

検査内容が想定よりも大きな検査だったので、少しばかり不安になりました。

でも先生は大丈夫だと言っているし、念のための検査なんだろうけど。

とりあえず手元にあるのは血液検査の結果表です。

正常値から数値が大きく離れているものをピックアップしてネットで検索しました。

どうせ大した情報は得られないだろうな、と思いつつ。

想定内の結果ばかりなのに、最後の最後で少しばかり想定外のモノがありました。

そしてなんとなく検査が追加された理由がわかったような気がしたのです。

まぁその後は調べるよね、ネットで。

検索結果は心配し過ぎる必要はなさそうでよかったのですが、それでも一つの可能性を考えると不安は付きまといます。

しかしどうすることも出来ないし、下手に不安にさせるのもアカンやろう、ということで両親には何も言わずに検査の日が来るのを待ちました。

 

さすがに検査結果は付き添いたいと父に申し出、時間休を取って一緒に病院に行ってきました。

結果的には『年相応。治療の必要なし』とのことでした。

ちょこちょこ不具合はあるけれど、今の生活が出来ているなら治療する必要はないよ、ということだと理解しています。

内臓や身体機能だって経年劣化はしていくわけですからね。

私の身体だって、あちこち加齢による不具合は出てきているわけで、こればかりは日々折り合いをつけて生活していくしかないかなって。

 

父としては原因がはっきりしなかったのが少々不本意だったようですが、8割方納得しているような感じです。

体調不良を理由に少々面倒くさい人間関係とも距離を置こうとしているようなので、ストレスが減ればまた体調も上向くかもしれません。

ちなみに他の精密検査も受けてみるかと聞いてみたところ「もうええ(検査しない)」との返事だったので、ちょっとだけ安心しました。

高齢者の病気の治療ってなかなか難しいところだと思うんですよね。

手術・入院することによる認知症の発症や筋力低下はよく聞く話ですし。

元気に長生きしてくれるのはありがたい。

しかし治療することにより、本人のQOLが下がるのであればどこかで線引きする必要も出てくるでしょう。

この長寿社会、自分の親のことだけでなくいずれ来る自分の老後も見据え、考えておかないといけないな、と思うのです。