代わり映えしない日常

平々凡々な日々の覚書

終の棲家

お題「みなさんは賃貸派ですか? 持ち家派ですか? 最近家を買ったのですが、家の間取りを見るのが好きでいろいろな家に住める賃貸も改めて魅力的だなと思いました。皆さんはどちらですか?」

 

私が賃貸住宅に住んでいたのは、一人暮らしをしていた約5年ほどでしょうか。

それ以外はずーっと持ち家に住んでいます。

戦後、祖父が土地を購入し建てた一軒家。

増改築を重ね、今の状態に落ち着いたのは約20年前でしょうか。

自然災害で被災し、予定していなかった修繕という名の大型リフォーム。

ガタガタだった我が家に筋交いを入れて耐震補強を行い、壁には断熱材も入れ、ほぼ使用していなかった部屋を取り壊して減築し、ちょっとだけ今風の内装や設備になった時はときめきました。

住み続けるための突貫工事というか、吟味しきれなかったというか、選択肢が多すぎて若干自棄になった部分もあるので、多少の後悔はありつつもそれなりに満足して住み続けています。

 

さて賃貸派か、持ち家派か。

難しい選択です。

年齢によっても変わってくるんですよね。

若いころは断然持ち家派でした。

新聞に入っている不動産の折り込み広告の間取り図を見ながら、「ここは私の部屋よね」「2階へ上がるには絶対にリビングを通らなきゃ」などと妄想を繰り広げるのが大好きでした。

何かあった時、自分たちの決断だけでリフォームや修繕が行えるのも持ち家のメリットかもしれません。

 

私が賃貸に求めるものは「気楽さ」でしょうか。

間取りや設備、立地などを考慮して、家賃との折り合いをつけ、自分の理想を追い求める。

しんどいけれども、いろんな部屋を見ることが出来る楽しさがありました。

入居するとゴミ出しの仕方などの最低限のルールを順守すれば、近所づきあいとか地域の行事の参加とか、そういうことは考えなくてよかったような気がします。

完全に『隣は何をする人ぞ』でした。

あと、不具合があった時の修理とかは賃貸の方が楽かもしれませんね。

 

そして現在、持ち家にて生活中。

この先、いずれやってくる老後を考えると頭が痛いです。

出来るだけ今の家で生活したい。

しかし後継者のいない家です。

どこかの時点で思い切って売却し、賃貸か施設に入ることを考えた方がいいかもしれないと思っています。

そして一人になった時、今の家は広すぎるのです。

今後、それなりに修理が必要な箇所も出てくるでしょう。

既に個人的にはここ直したいな、と思うところもあります。

持ち家の修繕は一時的な金銭負担が大きいのが辛い。

 

今の私が考えていることは、一人になったら自宅を解体し更地にする。

不必要なものを処分し、水回り付きのコンテナハウスを置いてそこで生活したい。

そんな簡単な話じゃないんですけどね。

コンテナハウス、意外と高いし。

結論として、結局私は出来る限り持ち家で生活したいんでしょうかね。