代わり映えしない日常

平々凡々な日々の覚書

聞くという行為

聞くという行為が苦手だったりする。

加齢により聴力の機能が落ちてきたんだろうな、と思うこともある。

しかし私の場合、聞こえてくる言葉を瞬時に理解することが苦手なのだ。

 

顕著なのはテレビでドラマやアニメを見ているとき。

だいたいの流れ、内容は理解できるんだけど、聞き取れていないことが多い。

「今、何ていったの?」

て思うことは日常茶飯事。

専門用語とか作品の設定上の固有名詞とか、ほんとに理解できない。

そのうえ早口だったりするとお手上げだ。

 

のんびり、ゆったりした日常系作品や、その場限りのバラエティ番組ではしないんだけど、話題のドラマやアニメを見るときは、字幕設定をONにすることにした。

この機能を使うことにより、ストレスがめちゃくちゃ減った。

文字で内容が理解できるってすごく楽しい。

昔、医療系のドラマにめちゃくちゃ嵌った。

円盤も全シリーズ購入しているし、今も新作を望んでいたりする。

当時は字幕で見るっていうことを思いつかなかったけど、円盤で再視聴するにあたり、何気なく字幕にしたら、以前に視聴したときよりも楽しかった。

専門用語が理解できる。

聞き取れなくて流していた言葉が理解できる。

お陰で物語の世界に集中できる。

 

最近、聞く読書が増えてきたようだ。

友人がパソコンやスマホの画面を見続けるのが辛いから、使い始めたと言っていた。

オーディオブックも使っているようだが、スマホの音声読み上げ機能を利用しているらしい。

私には絶対に無理だろうな。

使わず嫌いではあるんだろうけど。

もし利用するなら、ぎりぎりオーディオブックかな。

その道のプロの人が読んでくれるなら、大丈夫なような気がする。

 

もうだいぶ昔になるけど、2度ほど突発性難聴を患った。

早期に治療に入れたので聴力は戻った。

突発性難聴って本当に突然になる。

兆候なんて何もなかった。

私の場合、2回とも朝起きたらなっていた。

この時、朝の情報番組を見ていてもほぼ聞き取れなかった。

タレントさんやコメンテーターの言葉が聞き取りにくい。

水の中にいるときに聞こえるぼやーんとした人の声。

ただその中で、アナウンサーの言葉だけはしっかり聞き取ることが出来た。

突発性難聴も2回目となると、アナウンサーってすごい! と感動した。

ちゃんとしゃべる訓練を受けた人って、こんな状況の人にも言葉が届くんだって。

 

聞くという行為に衰えを感じつつも、対面で話す・聞くについては不便を感じているわけではないので、まぁいいかって感じ。

集中力が途切れると、他人の話す言葉が上滑りして理解できていないときがあるけど、それは私個人の問題だよね。

テレビなどは便利な機能もあるし、そういうものと上手く付き合いながら楽しみたいと思う。

 

 

すっごい蛇足かつ余談なんだけど

最近の音楽の歌詞は全く聞き取れない。

あの歌詞に感動したっていうのをペケッターやテレビのインタビューとかで見かけると、みんないい耳してはるんやねって思う。

ひがみかな。